たいやき好きOLのメモ

ジャニーズや日々の生活のことなど

昼顔をめっちゃ引きずっています…

※ネタバレするかもしれないので注意です※

 

先週月曜日に我慢し切れず一人で観に行った「昼顔」を、未だに引きずっています…

私が観たのはレイトショーで、上映が終わった頃には日付が変わる少し前でした。外に出ると、台風前のような風がびゅうびゅう吹きつけて、夜の暗さに灰色がかって霞んでいて、偶然にも「昼顔」の雰囲気と重なりすぎていました。そんな街の様相も相まって、心が落ち着かない状態のまま帰路につき、帰宅してからも、なぞにオドオドしてしまった。

 

美しいと思ってはいけないんだけど、美しすぎたんだなあー恋にまみれる二人は!「沢山の人を不幸にした」と口ではいいつつも、心ではそんなこと見えてないんですよね、不倫してる当事者は。

 

北野先生といる紗和は、砂糖菓子みたいな女なんですよ!(※画像参照)紗和といるときの北野先生は、男としての自信に満ち溢れているんですよ!(※画像参照)「俺が紗和を守らなきゃ」じゃねーよブァーカ!!(そんなこと言ってないけど私には聞こえる…)f:id:taiyakitabetai:20170619172312j:plain

許せねーーーーーけど最高ーーーーー。

 

 

昼顔の中で誰に一番共感できるかと言われたらもちろん乃里子です。北野先生の妻、乃里子は昼顔の中で唯一の正義で、唯一の真人間だと思います。

自分の身の回りの全てを捨ててまで恋に没頭する北野先生と紗和は、画面を通して見たら、美しく、許されない恋をどうにか守ろうとする健気な二人です。けど観終わったとき一番に考えたのは、「もし、自分の彼氏の周りに、紗和のように小さくて白くて華奢でおっぱい大きくて花の様に笑う肩幅の狭い女がいたら…?もしそんな可愛らしい女と自分の彼が、森の奥で只々ホタルを探すというデートをしていたら…?」そう考えただけで発狂するかと思いました。紗和の持っているものは、全て私が持っていないものだからです。コンプレックスを爆裂に刺激してくるタイプの女なんです、紗和という女は。きっと乃里子にとってもそうだったんじゃないでしょうか。

 

乃里子はとっても北野先生を愛しています。それは執着とも取れるけれど、ドラマ版でも言っていたように、乃里子にとって裕一郎は「王子さま」だったんです。自分の全てを受け入れてくれる王子さま。だから安心して自分のキャリアを追えました。裕一郎が受け入れてくれていると、わかってくれていると信じていたからです。だって結婚したんだもの。「一生一緒にいる」という約束をしたらそりゃ信じますよ。

しかし、そんな裏でスーパーのレジ打ちをしている華奢な女と不倫三昧・本人たちは純愛のつもりで常に被害者ぶる、そんな仕打ちを受けたらそりゃ発狂するし、「泥棒猫!」と言いながら首掴むし、身投げもするでしょうよ。不倫された方は、「責める」ことしか出来ないんだもの。「責める」側ってどう転んでも醜く映ってしまいます。不倫という行為って圧倒的悪ですよね。だけど、した側・された側が対峙する場面になると、もちろん不倫した側は「責められる」から、可哀想な顔が出来る。可哀想な顔をされると、された側の乃里子はいつも「私が悪いことしてるみたい」と思ってしまう。そこで出た名台詞、「私何も悪いことしてないのに!(叫)」あの場面、観てた人は「そりゃそーだ」と我に返ったのではないかと思います。

 

「私たちホタルを見てただけなんです…」という紗和に対して、「は?ホタルを見てるだけでも満たされるくらい愛し合ってますって言いたいわけ!?」とブチ切れる乃里子の気持ち、すげーーーーーわかる…乃里子……わかるよ……別に私自身は浮気されたりそんな修羅場を経験したことは一度もないですが、なぜか乃里子の台詞や感情はバッシバシ心に入ってきます。

 

この二人の表情…最高っすよ…。

f:id:taiyakitabetai:20170619183142j:plain

 

すったもんだあり、一緒に暮らしはじめる北野先生と紗和。この朝のお見送りをする紗和の部屋着よ!!!エロい……ひたすらに色っぽい……確実に「昨夜交わったな…?」という雰囲気を醸し出しています。

ネイビーの胸元にボタン?切り込み?のついたノースリーブワンピースに、大きめのグレーのカーディガンを羽織っているんです。細くて白くて形のいい折れそうな足。隠し切れない溢れるおぱーい!ゆるくカールのついた栗色の髪の毛。どーせXSサイズなんですよ、紗和が着ている洋服は。そんなXSサイズでも余っちゃうくらい小さい女なんですよ、あいつは。悔しさ1000%!!!!!!!もちろん袖は萌えてますよ。ロングカーディガンで萌えない袖はない。どんな袖をも萌えさす女、紗和。あーー悔しい。

 

ひたすら紗和への悔しさや乃里子の気持ちわかるわーーを語りましたが、下手すれば”スペシャルドラマ”になりかねないこのドラマからの映画化ですが、本当に見事に立派な「映画」を作って下さったと思います。観て良かった。とにかく映像が美しい、編集が素晴らしい、カメラも素晴らしい。音も最高に効果的です。乃里子がひっ叩くクラクションの恐ろしい響き方をぜひ劇場でご覧下さい。”美と恐怖の対比”の見事な編集をぜひ大画面でご覧下さい。

 

上戸彩斎藤工伊藤歩。なんて素晴らしい俳優さんたちなんでしょうか!微妙な表情の動きが本当に凄かった。ついに離婚に了承した乃里子が最後のお願いとして「これからも裕一郎って呼んでもいい?」と紗和にたずねると、紗和は「嫌です」(ダメです、かな?)とそのお願いを一蹴します。そこの乃里子の怒りと戸惑いにひくつく顔を観て頂きたい。二人が逢引しているところを発見した乃里子が、二人の背後に向かってクラクションを鳴らしたときの紗和の表情を。全力で紗和を愛しいと思ってキスを繰り返す北野先生の顔を。

 

 

「神様、あなたはまた私を強くしました」という最後のエピローグ。映画のコピーにもなっている「決して、もう二度と。せめて、もう一度。」など、言葉の持つ響きや強さもとても良いです。

映画を観終わったあとに読んだ考察ブログにて、この映画では”落下”が不倫のメタファーとして度々登場する、というのを読んで「なるほどかーっ!!!」と思いました。様々な場面で落下する、様々な人々をご覧下さい。

 

 

不倫って、本人たちは純愛のつもりでも、それをされた側は一生暗く怒りと悲しさに満ちた道を歩まなければいけないんですよね。した側は忘れられても、された側は一生忘れないし許せない。”許した”と頭では思っていても、心が絶対に許さない。そんな恐ろしさをこの映画にみました。

そんな恐ろしさを見つつも、紗和を愛する北野先生は異常に男らしく魅力的で、北野先生を求める紗和はとてつもない色香を放ち、めちゃめちゃに美しかったです。二人がじゃれ合う場面、二人が離れなければいけない場面、目と目で求め合っているのがわかる場面、どれをとってもとにかく「美しい」の一言でした。

 

紗和みたいな女になりたい!!!!!!

 

↑上記の叫びを目標にダイエット頑張ろうと思います。たぶん近いうちにもう一回観に行きます。音楽もよかったよ。

 

あーーーナイスカポーー。

f:id:taiyakitabetai:20170619190220p:plain